中国をどこまで牽制…安倍総理 東アジアサミットへ[2016/09/08 11:48]

 ラオスを訪れている安倍総理大臣はまもなく、一連の外遊で最後の会議となる東アジアサミットに出席します。海洋進出を止めない中国をどこまで牽制(けんせい)できるかが焦点です。

 安倍総理は、最大の援軍であるアメリカのオバマ大統領とタッグを組んで、中国批判を展開します。安倍総理は、会議のなかで「東シナ海、南シナ海における一方的な現状変更は深刻だ」と懸念を表明します。そのうえで、日米は「法の支配」を訴え、中国の主張を認めなかった仲裁裁判所の判断に基づく解決を呼び掛ける構えです。安倍総理は、今回の外遊で10カ国と個別に会談を行いました。その多くの国に中国への懸念を表明しましたが、7日に発出されたASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議の議長声明では「深刻な懸念」は示された一方で、仲裁裁判への言及は盛り込まれませんでした。ASEANのなかでも中国への警戒心は強まっていますが、多額の経済援助を通じて結び付きを強める中国に切り崩されているのが現状です。8日午後に行われる東アジアサミットが今回の外遊で最後の舞台となります。安倍総理は、中国に対する包囲網を築き、自制を促したい考えです。

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