所信表明で安倍総理「未来」連呼 臨時国会が開会[2016/09/26 17:21]

 臨時国会が始まりました。冒頭から対決モードです。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 安倍総理大臣は所信表明演説で「未来」を連呼し、経済対策、TPP(環太平洋経済連携協定)、憲法論議などを深めていきたいと強調しました。
 安倍総理大臣:「1億総活躍、地方創生、農政新時代、そして地球儀を俯瞰(ふかん)する外交。安倍内閣は『未来』への挑戦を続けます。世界の真ん中で輝く日本の『未来』を、皆さん、ともに切り開いて行こうではありませんか」
 政府・与党は、まず第2次補正予算案、続いてTPP関連法案の成立を目指し、アベノミクスを加速させたい考えです。さらに、12月に行われる日ロ首脳会談で何らかの進展が出れば、経済対策の成果と併せて衆議院の解散・総選挙に踏み切るのではという憶測も広がっています。
 民進党・蓮舫代表:「大臣の資質も見極めながら、私たちが求める『人への投資』、限られた財源をしっかりと人に振り分けていく、そういう存在感を示せる国会に率先してさせて頂きたい」
 対する野党ですが、そのアベノミクスを「行き詰まり」だと断じます。まずはTPP関連法案を「情報開示が不十分」として廃案に追い込みたい考えです。ただ、ある民進党幹部は「油断したらすぐ解散される」とひるんでいます。永田町では、秋風とともに、にわかに解散風も吹き始めるなかでの国会スタートとなります。

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