「配偶者控除の廃止」見送りへ “増税世帯”に配慮[2016/10/06 11:47]

 政府・与党は、専業主婦がいる家庭などの税の負担を軽くしている「配偶者控除」の廃止を検討していましたが、見送られる見通しとなりました。

 現在の配偶者控除は、パートで働く人などが年収103万円を超えないように仕事を控える、いわゆる「103万円の壁」があるとの指摘があります。政府・与党では、女性の社会進出をより促すために配偶者控除を廃止して、代わりに共働き家庭にも控除を適用する「夫婦控除」を作ることが検討されていました。ただ、所得が高い専業主婦の世帯では税の負担が増えることなどから、慎重論が相次ぎ、廃止しない方向で調整に入りました。当面は、配偶者控除の対象となる年収を150万円や200万円などに引き上げる案を軸に検討することになりそうです。

こちらも読まれています