「生前退位」有識者会議 “2年後”を一つのめどに[2016/10/17 18:06]

 天皇陛下が「生前退位」の意向をにじませたことを受けて設置した有識者会議の初会合が、総理官邸で始まりました。

 (政治部・柊知一郎記者報告)
 初会合に出席している安倍総理大臣は冒頭、「陛下が82歳とご高齢であることを踏まえ、公務の負担軽減でどのようなことができるのか専門的知見を有する方の意見を伺いながら静かに議論したい」と話しました。会合では有識者6人のメンバーから経団連の今井敬名誉会長を座長に選出する方向です。今後は月2回程度のペースで、「皇室問題」や「憲法」に詳しい専門家など15人前後から意見を聞きます。「生前退位」に限らず、幅広く「天皇の公務の負担を軽減する方法」について提言をまとめます。天皇は、8月に表明された「お気持ち」のなかで「2年後には平成30年を迎えます」と話しています。政府はこの「2年後」を1つのめどとして、来年中の法整備も念頭に議論を進めたい考えです。

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