日比首脳会談 南シナ海問題は「平和的解決」で一致[2016/10/27 05:50]

 安倍総理大臣はフィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題について、「平和的な解決」を目指していく考えで一致しました。

 安倍総理大臣:「南シナ海の問題は、地域の平和と安定に直結する国際社会全体の関心事項です。武力による威嚇、または武力の行使に訴えず、平和的に解決する重要性を確認しました」
 南シナ海の問題では、「法の支配」の重要性や「国際法に基づいた解決」でも一致しました。一方、摩擦が生じているアメリカについて、フィリピンが関係を断ち切るわけではないことを確認し、「アメリカとの同盟は重要」との認識で一致したということです。また、北朝鮮の問題について、ドゥテルテ大統領は「核実験は断固として非難する」と述べました。両首脳は新たな安保理決議の採択で連携するとともに、拉致問題の早期解決に向けた協力も確認しました。安全保障分野では、日本が大型巡視船や自衛隊の練習機を供与するなど協力を進めることでも合意しました。

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