自民、小池氏と“対決”避けて区議7人の処分延期[2016/10/31 11:47]

 駆け引きが本格化しています。東京都知事選挙で小池知事を応援した7人の区議について、自民党東京都連は30日までとしていた処分の期限を延期しました。一方、7人との食事会を断られた二階幹事長はおかんむりと思いきや、小池氏とけんかしても得にならないとグッと我慢です。鍵となるのは来年の都議会議員選挙、そして、小池新党です。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 自民党の東京都連は小池氏と今、全面対決をしても来年の都議選に不利になるとみて判断を先送りました。自民党内には、小池塾に4800人以上もの応募が集まったことが新党への布石になると警戒感が強まっています。この小池塾の勢いを後ろ盾に、「対決」姿勢を鮮明にする小池氏サイドの挑発に乗るのは得策ではないと判断したのです。自民党内には依然として「7人を除名処分にするべきだ」との声もくすぶっていますが、小池氏に近い大臣経験者は「30日に処分できなかった時点で小池氏の勝ちだ」と処分もうやむやになると分析しています。また、「小池さんは新党があると思わせることが最大の武器だ」との声もあり、自民党と小池氏の新党を巡る神経戦は続くことになりそうです。

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