「日本主導で発効機運を」 TPP脱退に安倍総理[2016/11/11 11:50]

 国会では11日から、参議院に舞台を移してTPP(環太平洋経済連携協定)関連法案の審議が始まりました。TPP脱退を主張しているトランプ氏について、安倍総理大臣はどう答弁したのでしょうか。

 (政治部・高松亜也子記者報告)
 民進党は「トランプ氏が勝利したなか、どうしてTPPの審議を急ぐのか」と問いただしました。
 民進党・浜口誠参院議員:「トランプ氏は繰り返しTPP脱退を表明しており、今回の選挙結果でTPPを取り巻く環境は激変しました。TPPが発効しない可能性が極めて高くなったなかで、日本だけが何の軌道修正もせず、手続きを進めていることは全く理解できません」
 安倍総理大臣:「我が国が主導することで、早期発効に向けた機運を高めていきます。今後、アメリカ並び他の署名国に国内手続きの早期完了を働き掛けていく」
 さらに、安倍総理は「日本がTPP協定を承認すれば、保護主義の蔓延(まんえん)を食い止める力になる」と述べ、トランプ氏を暗に牽制(けんせい)しました。山本農林水産大臣の発言でTPP関連法案の参議院の審議入りが大幅に遅れたため、臨時国会の延長は避けられない展開です。

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