「生前退位」ヒアリング 専門家の賛否割れる[2016/11/15 05:55]

 天皇陛下の「生前退位」を巡る政府の有識者会議が2回目のヒアリングを行い、6人の専門家のうち4人が退位に反対や慎重な考えを示しました。

 ジャーナリスト・桜井よしこ氏:「譲位ではなく、摂政の制度をその他の工夫も加えながら活用するのが良いと」
 ジャーナリストの桜井氏は「『情』を大事にしながらも『理』に足を置くべきだ」と退位に否定的な考えを示しました。また、上智大学の渡部名誉教授も退位を否定し、「皇室典範にあるので、摂政を置くことは何ら不思議ではない」と強調しました。さらに、慶応大学の笠原教授と帝京大学の今谷特任教授も「権威が二重化する」などとして退位に反対しました。一方で、ジャーナリストの岩井氏は、皇室典範を改正して退位を認めるべきだと主張しました。
 ジャーナリスト・岩井克己氏:「生前の譲位ということについてはやはり容認すべき。選択肢を設けるべきだ」
 また、石原元内閣官房副長官は、特別立法によって退位を認めるべきだと主張しました。次回は30日に憲法学者5人から意見を聞くことにしています。

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