南スーダン治安情勢を追及「駆け付け警護」閣議決定[2016/11/15 11:45]

 政府は、アフリカの南スーダンに派遣される陸上自衛隊に「駆け付け警護」などの新しい任務を与えることを閣議決定しました。野党側は現地の治安情勢を中心に追及しています。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 南スーダンの治安情勢は安定していると主張する稲田防衛大臣に対し、野党側は「黒塗り」の資料を見せ付けて厳しく批判しました。
 民進党・後藤祐一議員:「のり弁では困ります。これ開示して頂くことも併せてご答弁を」
 稲田防衛大臣:「本資料の内容を開示した場合、派遣施設隊の情報収集能力が推察をされ、我が国の安全が害される恐れがあることから、不開示としている」
 民進党・後藤祐一議員:「このジュバ市内の情勢、比較的落ち着いているんですから、何が隠さなきゃいけない情報なんですか」
 稲田防衛大臣:「工夫して、出せる情報を出していきたい」
 今回の部隊から、活動範囲は首都の「ジュバ及びその周辺地域」に限っていて、政府高官は「日帰りで行ける範囲だ」と自衛隊員の安全を優先させる考えを強調しました。駆け付け警護ができるようになるのは交代した部隊が整う来月12日以降で、現地情勢を慎重に見極めながら対応することになります。

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