TPP発効へ各国と連携 狙いはアメリカ引き留め[2016/11/19 11:46]

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)に出席するため、ペルーを訪れている安倍総理大臣はペルーの大統領と会談し、TPP(環太平洋経済連携協定)の早期発効に向けて連携する方針で一致しました。

 トランプ氏がアメリカの次期大統領に決まり、TPP発効が厳しい状況になるなか、安倍総理は参加各国に国内手続きを加速するよう促しています。
 安倍総理大臣:「今回、クチンスキー大統領とTPPの早期発効のため、お互いの国内手続きの完了に向けて一層、努力することを確認しました」
 安倍総理はAPECでもTPPを含めた自由貿易の重要性を訴えて、その流れに逆行しないようアメリカを引き留めたい考えです。また、安倍総理は日本時間の20日、ロシアのプーチン大統領と会談する予定です。経済協力についてはエネルギーや医療、インフラ整備など優先的に行う事業の絞り込みが進んでいますが、北方領土交渉では目に見える動きがありません。今回の首脳会談では来月のプーチン大統領来日に向けた地ならしとして、経済だけでなく、領土問題も含めた日ロ関係全体の前進を目指します。

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