日ロ首脳会談へ 領土問題など解決につなげたい考え[2016/11/20 06:20]

 APEC(アジア太平洋経済協力会議)に出席するためペルーを訪れている安倍総理大臣は、まもなくロシアのプーチン大統領と会談します。北方領土問題を巡ってどのような会談になるのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 今回で15回目となる安倍総理とプーチン大統領の会談は、2人が宿泊しているホテルで行われます。日本政府としては、来月のプーチン大統領来日を見据えた「特別な位置付け」と考えていて、国際会議の合間を縫っての会談としては通常よりも長い、少なくとも1時間以上の会談になるだろうとみています。日ロ間では、経済協力に関してはエネルギー開発やインフラ整備など優先的に取り組む事業の絞り込みが進んでいるほか、来月、プーチン大統領が来日する際の合意文書の取りまとめも行っています。一方で、北方領土を巡っては、ロシア側から「主権を放棄できない」などと交渉に後ろ向きな発言が相次いでいます。しかし、日本政府としてはプーチン大統領のトップダウンで状況が動くことを期待しています。安倍総理としては、経済協力を呼び水に日ロ関係全体を前進させることで領土問題の解決につなげたい考えで、来月のプーチン大統領来日に向けて詰めの協議が行われます。

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