ペルーを訪れている安倍総理大臣は、ロシアのプーチン大統領と会談しました。北方領土問題で進展はあったのでしょうか。
(政治部・藤川みな代記者報告)
1時間10分の会談のうち、半分は安倍総理とプーチン大統領に通訳のみを加えて行われました。
安倍総理大臣:「プーチン大統領と2人きりで、平和条約について腹蔵ない意見交換を行うことができた」
「2人でしっかりと話ができたことは意義があった」と語った安倍総理ですが、北方領土問題については「道筋は見えてはきているが、大きな一歩を進めるということはそう簡単ではない」と慎重な発言に終始しました。会談のなかで、経済協力に関しては具体的な進捗(しんちょく)状況を確認したほか、ロシア側の要望を受け入れて来月16日に東京で経済に関する協議を行うことが決まりました。
一方で、北方領土を巡る議論の内容は明らかにされていません。領土問題については、8月以来、外務省による事務レベルの協議が行われていない状況です。安倍総理としては、プーチン大統領との信頼関係を土台に領土問題の解決につなげたい考えで、来月の山口県での首脳会談で具体的な進展が見られるか、大きなヤマ場を迎えることになります。
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