総理「TPP、米国抜きでは意味ない」 北方領土は…[2016/11/22 14:55]

 安倍総理大臣はアメリカ、南米の歴訪を終えて帰国の途に就きました。TPP(環太平洋経済連携協定)や北方領土問題など大きな課題を抱えるなかで、成果はあったのでしょうか。

 安倍総理は記者会見で、トランプ次期大統領が離脱を表明しているTPPについて「アメリカ抜きでは意味がない」と力を込めました。今後もあらゆる機会を捉えて参加各国に対し、手続きを早期に完了するよう働き掛ける考えです。そして、ロシアのプーチン大統領と協議している北方領土については、日ロ関係全体を発展させるなかで交渉を前進させたい考えを改めて強調しました。
 安倍総理大臣:「北方四島の将来の発展について、日本とロシアが双方にとって『ウィン−ウィン』の形で進めていくことが何よりも重要な視点だと確信している」
 プーチン大統領が北方四島での「共同経済活動」について協議したと明かしたのに対して、安倍総理は「従来の立場を何ら変えているということはない」と述べました。日本政府の立場は「ロシアの主権下での活動には応じられない」というものですが、政府内からは「そんなに悪い話ではない」「これまでと同じ主張をしていたら交渉は進まない」という声も出ています。来月のプーチン大統領の来日で、新しい道筋が見えてくるのかが焦点です。

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