まもなく日ロ外相会談 「首脳会談」前に最終調整[2016/12/03 16:34]

 北方領土を巡る日本とロシアの交渉についてです。今年、安倍総理大臣とプーチン大統領は5月にロシアのソチで、9月にウラジオストクで、11月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の時にはペルーのリマで会談を行ってきました。そして15日、安倍総理の地元の山口県でいよいよ日ロ首脳会談が行われます。その最終調整のための日ロ外相会談がまもなくモスクワで始まります。

 (政治部・小池直子記者報告)
 会談が行われる外務省別館前です。ここは1956年に日ソ共同宣言が署名された際、当時の鳩山一郎総理大臣が泊まった場所です。会談は日本時間の3日午後5時から始まる予定です。岸田外務大臣は、まもなく宿泊先のホテルを出発し、外務省別館前に向かうことになっています。岸田大臣とラブロフ外相は、まずは1時間半、会談します。その後、2人並んで会見する予定です。ちょうどお昼を挟みますので、会見の後、また2人はお昼をとりながら1時間半、会談することにしています。会談では、山口県での首脳会談で合意を目指す経済協力などの文章を作るため、詰めの協議を行います。2日のプーチン大統領との会談を受け、ある政府関係者は「一歩一歩、動かしていくしかない」と交渉の難しさを漏らしています。何とか領土問題を進めたい日本側と経済協力を望むロシア側との駆け引きがギリギリまで続いています。

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