領土問題進展に向け協議継続 日ロ外相会談で一致[2016/12/04 00:17]

 ロシアを訪れている岸田外務大臣はラブロフ外相と会談し、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の進展に向け、協議を重ねることで一致しました。

 双方とも領土問題の難しさは認めながらも、進展を図っていくことを確認しました。
 岸田外務大臣:「平和条約締結問題については、時間をかけてじっくり議論しました。真剣かつ突っ込んだ議論を行いました」
 また、岸田大臣は「双方が受け入れ可能な形で4島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するため、引き続き交渉に取り組みたい」と強調しました。これに対して、ラブロフ外相は「プーチン大統領が何回も指摘したように、私たちは問題を解決したい」としたうえで、「経済などの関係を著しく発展させていくことが一つの道筋だ」と述べました。さらに、ラブロフ外相は、日ソ共同宣言にある2島引き渡しを実行に移すとすれば、「その第一歩は平和条約の締結だ」と強調しました。山口での首脳会談を前に、領土問題の解決を優先する日本にロシア側が釘を刺した形です。

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