自民都連、「財布」取られ…知事との対決姿勢が鮮明[2016/12/07 11:51]

 自民党の東京都連は、知事選で小池知事を応援した7人の区議会議員を除名処分にしました。厳しい態度に出る一方で、自民党内には小池知事が今回の処分を逆手に取って来年の都議会選挙に向けて新党を立ち上げ、全面対決に臨むのではないかという危機感も漂っています。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 小池知事の人気を横目につかず離れずの距離感を保ってきた自民党ですが、だんだんと小池知事との対決姿勢が浮き彫りになってきました。
 自民党東京都連所属・萩生田官房副長官:「丁寧に手続きを進めてきたにもかかわらず、7区議会議員側がそうした配慮を聞く耳を持たずにこのような結論に至った」
 処分の背景には、オリンピックの会場問題で望んだ成果を出せなかった小池知事が、今度は東京都の「政党復活予算の廃止」を打ち出したことにありました。毎年、約200億円、都議会議員の要望をかなえるために用意されていた予算の使い道を“知事主導”で決めていくことにしました。いわば“財布”を取り上げられた東京都連はもう我慢できないということで、7人の区議の除名処分に踏み切ることになりました。来年の都議会議員選挙をにらんで、小池新党の立ち上げも含めて知事側に大義名分を与えてしまった格好ですが、もはやお互いに都議選での対決も織り込み済みで、後戻りできない状況になってきました。

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