どうなる“カジノ法案” 迫る会期末…攻防大詰め[2016/12/12 11:46]

 国会は14日に会期末を迎えます。注目のカジノの合法化に道を開くIR(統合型リゾート)法案は12日、参議院で参考人質疑を行います。自民党など推進派は13日にも委員会で採決して最終日に本会議で成立させたうえで、15日からの日ロ首脳会談に臨む日程を描いています。一方、野党は内閣不信任案も視野に徹底抗戦の構えです。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 あくまで会期内の成立を目指す自民党と廃案に追い込みたい民進党の駆け引きは激しさを増しています。自民党と民進党の両国対委員長が採決を巡って会談をしました。このなかで、自民党は13日の委員会採決を求めましたが、民進党は「まだまだ審議が十分ではない」と応じず、引き続き協議を続けることになりました。自民党が採決に踏み切れないのは採決の権限を持つ委員長が民進党だからです。そのため、委員長が採決に応じない場合、委員長を解任して採決をするか、委員会での採決を省略して直接、本会議で採決をする「中間報告」という2つのうちどちらかを選ぶことになります。ただ、委員長の解任は強引なイメージがより強いうえに数日間のさらなる会期の延長が必要とされるため、自民党は中間報告を軸に調整を進めています。一方、民進党は12日夕方に幹部が集まり、内閣不信任案の提出のタイミングなどについて協議をすることにしています。14日の会期末を見据えて、採決を巡る与野党の駆け引きは大詰めを迎えています。

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