プーチン大統領がきょう来日 北方領土問題など議論[2016/12/15 05:53]

 15日、ロシアのプーチン大統領が来日します。安倍総理大臣と2日間にわたって首脳会談を行い、北方領土問題や経済協力について議論します。

 安倍総理とプーチン大統領の会談は今回が16回目で、午後は山口県長門市の温泉旅館で、16日は東京に戻って総理官邸で行います。安倍総理が外国の要人を地元に招待して首脳会談を行うのは初めてで、北方領土問題についてじっくり議論する狙いがあります。また、16日は極東地域におけるエネルギー開発やインフラ整備など、北方四島以外で行う経済協力についても協議する予定です。共同声明の採択など領土返還に向けた大幅な進展は難しいとみられていますが、日本としては領土交渉に突破口を開く会談にしたい考えです。
 一方、ロシア側は大統領の来日に合わせてノバクエネルギー相ら経済閣僚のほか、ロシアの石油最大手「ロスネフチ」のセチン社長らも東京を訪れ、日本企業と意見交換する予定です。ロシア政府関係者は「本格的な平和条約の協議は経済協力が実現した後になる」としていて、今回の日ロ首脳会談ではあくまで経済協力に重点を置き、領土問題で画期的な進展はないという見方を示しています。

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