きょう日ロ首脳会談 総理「日本を代表し交渉」[2016/12/15 11:45]

 ロシアのプーチン大統領が15日午後に来日します。15日は安倍総理大臣の地元・山口県の老舗旅館で少人数の首脳会談を行い、そして、16日は東京に場所を移して再び首脳会談を行います。戦後70年以上が過ぎても一向に解決しない北方領土問題で、返還に向けた道筋を付けることができるのでしょうか。会談が行われる「大谷山荘」の前から報告です。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 厳重な警戒でピリピリした雰囲気です。プーチン大統領のロシア出発が3時間ほど遅れたという情報が飛び込んできて、首脳会談も遅れる見込みで、早くも神経戦の様相です。そうしたなか、安倍総理は出発前に改めて強い決意を語りました。
 安倍総理大臣:「(元)島民の皆様の切実な思いをしっかりと胸に刻んで、日本を代表して交渉したい」
 今回の会談では、領土交渉を巡って大きく2つの焦点があります。まず、安倍総理が5月に提案した北方四島に日本企業が進出する「共同経済活動」や、元島民が自由に訪問できる「自由往来」の実現で合意できるかです。そして、2つ目は、その合意が領土問題の解決と平和条約の締結につながるものだと確認できるかです。しかし、事前の協議は難航しています。調整にあたっている政府関係者は「事務レベルでは何も決められない」「こんな会談は初めてだ」と述べていて、共同声明の採択など大幅な進展は難しい見通しです。突破口を開けるかは首脳同士の話し合いにかかっていて、安倍外交の正念場を迎えます。

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