待ちの安倍総理は墓参り 領土交渉の進展誓う?[2016/12/15 17:06]

 安倍総理大臣の地元に招いての日ロ首脳会談は、プーチン大統領の「遅刻」という波乱の幕開けとなりました。到着が2時間半遅れたことによって、スケジュール的には何か変更は見えてきているのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理は15日午後1時ごろ、大谷山荘に着きました。その後、予定にはなかった安倍家の墓を訪れて花を手向けました。ロシアとの関係改善に力を尽くした父・安倍晋太郎元外務大臣の墓前で、領土交渉の進展を誓ったとみられます。プーチン大統領の遅刻癖は日本政府にとっても想定内で、政府高官は「むしろ遅れて申し訳ないという雰囲気になるんじゃないか。泊まるんだから時間はたっぷりある」と強気の姿勢を崩していません。日本政府としては、当初の計画通り首脳会談、そしてワーキングディナーという順番でスケジュールをそのまま2時間ほど後ろにずらす考えです。そもそも今回、領土交渉を巡っては事前の協議が難航していて、調整にあたっている政府関係者は「事務レベルでは何も決められない。こんな会談は初めてだ」と述べていました。トップ同士の議論で突破口を開くしかない状況で、安倍総理は出発前から「夜のしじまのなかでしっかり交渉したい」と述べていたので、話の流れ次第では会談が深夜に及ぶ可能性もあります。

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