「元島民の皆さんが自由に墓参りを」日ロ首脳が会見[2016/12/16 17:00]

 安倍総理大臣とプーチン大統領は16日午後4時ごろ、共同会見を行いました。プーチン大統領は「北方領土問題は簡単に解決できるものではない」と述べました。

 安倍総理大臣:「北方四島を日本人とロシア人の友好と共存の島にしたいという元島民の皆さんの訴えに私は強く胸を打たれました。相当、高年齢になられた元島民の皆さんが自由に墓参りをし、かつての故郷を訪れることができるようにしてほしい。この切実な願いをかなえるため、今回の首脳会談では人道上の理由に立脚して、ありうべき案を迅速に検討することで合意しました。今回、四島において共同経済活動を行うための特別な制度について交渉を開始することで合意しました。これは平和条約締結に向けた重要な一歩であります。ウラジーミル、今回の君と私との合意を出発点に自他共栄の新たな日ロ関係を本日、ここからともに築いていこうではありませんか」
 ロシア、プーチン大統領:「平和条約についても、もちろん話した。安倍総理も大きな注目をしていた。ご存じのようにこの問題(平和条約)は70年以上、検討されている。なかなか簡単に解決できるものではない。日本とロシアの両国民に支持される戦略的解決策が必要である。(北方領土への)最大限、往来を認めるよう検討するし、今までは出入りできなかった場所も含めて検討する」

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