政府関係者「仕方ない…」オスプレイ飛行再開へ[2016/12/19 11:45]

 アメリカ軍のオスプレイは沖縄県沖で不時着して大破した事故で飛行を停止していましたが、アメリカ軍は19日午後2時に飛行を全面再開すると日本政府に伝えました。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 オスプレイの飛行再開に政府関係者は「何度も調整したが、仕方がない」と苦しい胸のうちを明らかにしました。在日アメリカ軍は当初、沖縄県伊江島にある訓練中だったオスプレイ1機だけを普天間基地に戻すことを計画していましたが、その後、午後2時にすべてのオスプレイの飛行を再び開始する方針を日本政府に伝えました。ただ、事故原因になったとみられる空中給油訓練については当面、見送る方針です。
 菅官房長官:「合理性が認められることであって、本日午後からオスプレイが空中給油以外の飛行を再開することは理解できるものと認識をしている」
 今週は辺野古を巡る裁判の最高裁判決やアメリカ軍北部訓練場の返還式もあるため、政府関係者は極力、沖縄県側を刺激しないよう飛行再開を遅らせる調整を重ねていました。アメリカ軍は、日本政府に「年末年始にかかる訓練や移動、その他、即応性維持のために再開したい」と説明しています。

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