ぎくしゃく続く自民と公明 関係修復狙いイブ会談へ[2016/12/22 11:49]

 ぎくしゃくした関係が目立っています。「カジノ法」を巡って自民党が臨時国会での成立を急いだため、置き去りにされた公明党からは批判が噴出。一方、東京都議会では議員報酬の削減を巡って、小池都知事の路線に同調する公明党と慎重姿勢の自民党が対立しています。自民党には日本維新の会が接近しているだけに、自公両党に緊張感が漂っています。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 公明党の山口代表はカジノ法を巡って、自公の間に吹いている隙間風を気にしています。
 公明党・山口代表:「政権の安定を進めるためには緩みがあれば引き締めていかなければならないし、ゆがみと映る部分があれば正していかなければならない」
 この後、公明党は党内で懸念を指摘する声が多かったギャンブル依存症について早速、対策会議を行います。依存症対策に積極的に取り組む姿勢をアピールします。また、自民党とのぎくしゃくした関係についても修復を急ぎます。クリスマスイブの24日に井上幹事長と二階幹事長らが会談し、来年の通常国会や都議選に向けて連携を強化を再確認したい考えです。ただ、この日は安倍総理大臣と日本維新の会の松井代表や橋下前代表との会談も予定されていて、公明党内からは接近を警戒する声も上がりそうです。ある公明党幹部は「維新の接近も、都議会の分裂も国政には全く影響はない」と言い切っていますが、しばらくは自民党と維新や小池都知事との距離感に神経をとがらせることになりそうです。

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