まずはくつろいで散策 日豪首脳、連携強化の会談へ[2017/01/14 11:51]

 4カ国を歴訪中の安倍総理大臣は、日本時間の13日夜にオーストラリアに到着し、日本時間の14日午後には首脳会談に臨みます。南シナ海やTPP(環太平洋経済連携協定)などの問題について話し合います。

 安倍総理は、ターンブル首相と早朝からシドニー湾のほとりを2人きりで30分ほど散策しました。ターンブル首相就任後、初めてとなる訪問で、前の政権との間で築き上げた信頼関係を再構築するのが狙いです。さらに、経済関係のイベントでは、積極的に訪日キャンペーンを展開し、北海道ニセコ観光をアピールして回りました。この後の首脳会談では、ターンブル首相と今度はひざを突き合わせ、まず、安全保障面での連携を強化します。南シナ海問題を念頭にASEAN(東南アジア諸国連合)と足並みをそろえて対応することを確認して、中国を牽制(けんせい)する狙いがあります。その成果として、会談後には2国間で弾薬の受け渡しが可能になる新たな協定に署名し、連携強化を名実ともにアピールします。一方、TPPの問題では、アメリカのトランプ新政権発足前にオーストラリアの国内手続きを後押しして、脱退を表明しているトランプ氏の心変わりを促したい考えです。

こちらも読まれています