「静かな環境と透明性」天皇退位巡り 各党協議へ[2017/01/19 11:47]

 20日から始まる通常国会の焦点の一つ、天皇陛下の退位を巡って衆参両院の議長と与野党の幹部が初めて会談し、議論の進め方などについて協議します。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 大島議長は静かな環境で透明性を確保し、国民の総意に基づく議論を行うことを柱に、各党には政争の具にはしないよう呼び掛ける方針です。大島議長は19日の会議で、2月中旬までに各党それぞれの意見集約を求めたうえで、3月末の取りまとめを目指すスケジュールを示すことにしています。ただ、安倍政権としては一代限りの退位を認める「特例法」を軸に検討しているのに対し、野党第1党の民進党は恒久的な制度とするため「皇室典範」の改正を主張しています。さらに、議論の進め方を巡って与党内も一枚岩ではありません。大島議長は透明性を確保するため「特別委員会」での議論を考えていますが、ある与党幹部からは「あまり大がかりにすると静かに議論できない」との声も出ています。静かな環境と透明性の確保をどのように両立させ、議論を進めていくかが課題です。

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