防衛装備品を無償で他国に 通常国会で法案提出へ[2017/01/20 07:01]

 防衛省は20日に召集される通常国会に、自衛隊の中古の武器などを無償で他の国に渡すことができる法案を提出する方針です。

 自衛隊が使った中古の防衛装備品については、武器などの輸出を定めた「防衛装備移転三原則」で売却か貸与をすることが可能になりました。しかし、無償で渡すことはできず、去年、フィリピンには海上自衛隊の練習機を1機約70万円で貸与していました。防衛省は財政法を改正し、無償で自衛隊の装備品を他の国に渡せるようにする法案を提出します。ASEAN(東南アジア諸国連合)の国々を中心に装備品を提供することで、南シナ海や東シナ海で海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)したい考えです。

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