天皇退位、共謀罪、天下りもテーマ 国会きょうから[2017/01/20 11:49]

 20日から通常国会が始まります。天皇陛下の退位を可能にするための法整備に加えて、テロなどの組織犯罪を準備した段階で罪に問える“共謀罪”を限定的にした「テロ等準備罪」が大きなテーマです。また、天下りのあっせん問題も主要な課題として急浮上しています。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 天皇陛下の退位を巡っては、週明けに政府の有識者会議が論点整理を発表するのを受けて与野党の議論が本格化する見通しです。ただ、一代限りの退位を可能にする「特例法」を軸に検討している政府・与党と皇室典範の改正を求める野党の溝は大きく、政府の法案提出までに対立を抑えて静かな環境が作れるかが問われます。また、「テロ等準備罪」の法案については、与党である公明党から対象になる犯罪の範囲について絞り込みを求める声が出ています。政府・与党の調整は現在も続いていて、法案の提出は来月になる見通しです。一方、民進党など野党側は、文部科学省で発覚した天下りあっせんの問題について「安倍政権の緩みの象徴だ」として厳しく追及する構えです。そして、安倍総理大臣は憲法改正の議論を本格化させたい考えです。国会の審査会で憲法改正に向けた項目の洗い出しを具体的に進められるかが焦点です。

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