駐韓大使の帰任は当面見送りに 「慰安婦像」設置[2017/01/20 20:03]

 政府は、韓国・釜山の日本総領事館の前に「慰安婦像」が設置されたことに対抗して、一時帰国させている韓国大使について韓国に戻すことを当面、見送る方針を決めました。

 岸田外務大臣:「長嶺大使の帰任については何も決まっていません。総合的に判断していくことになると考えます」
 19日、安倍総理大臣と岸田大臣が協議し、「帰任の条件は整っていない」として当面、韓国に戻すことを見送る方針を確認しました。日本政府は、長嶺大使を韓国に戻す条件として、慰安婦像撤去に前向きな対応を取ることや日韓合意の順守を明確に打ち出すことなど求めています。韓国の駐日大使が帰国して、韓国政府内で協議したものとみられます。韓国との連携は北朝鮮を巡っても欠かせないことから、これ以上の関係悪化は避けたい考えで、日韓双方ともに難しい判断が迫られています。

こちらも読まれています