「天皇陛下の退位」 有識者会議が論点を公表へ[2017/01/23 11:54]

 天皇陛下の退位を巡る有識者会議は23日午後に安倍総理大臣も出席して、これまでの論点を整理したものを公表します。

 (政治部・柊知一郎記者報告)
 論点整理では特定の結論は明示しない方向です。ただ、天皇陛下の退位は一代限りの特例とすべきという政府の思惑をにじませる内容となる見通しです。一代限りの特例法を有識者会議が推す背景には、23日に発表のあった前回の議論の概要を見ても、退位についてはその時の天皇陛下が抱える事情や世論によって国会でその都度、状況に応じた審議ができるという点があります。そのため、有識者会議では「皇室典範を改正して将来にわたって退位を可能にするよりは良いのではないか」との意見が多く挙がっています。この後、有識者会議は、国会での議論を見ながら並行して検討を進めます。医学的見地も踏まえて高齢についてどう考えるか、退位した後の天皇の称号と身分などについて議論し、春先に安倍総理に最終報告を提出する方向です。

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