“蜜月”外交終え…野党「異常なトランプ追随だ」[2017/02/13 11:48]

 安倍総理大臣は日米首脳会談を終え、帰国の途に就きました。トランプ大統領から、「尖閣諸島は安保条約の適用範囲である」とお墨付きを得たうえ、焦点だった自動車貿易や為替政策については一切批判されないなど、いくつもプレゼントをもらって大喜びです。ただ、国内では野党が「異常なトランプ追随だ」「入国制限を批判すべきだ」などと声を上げていて、14日の集中審議で追及する構えです。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 菅官房長官は「信頼関係が確固たるものになった」と、その成果を強調しました。
 菅官房長官:「トランプ大統領との間で共同声明を発出をし、これは米新政権として首脳レベルでの初の2国間の文書だ。日本重視の表れであると評価」
 日本政府は「安全保障で満額回答、経済でも日本の主張ができた」としていて、一連の手厚いもてなしには驚きすら感じています。与党内でも好意的な受け止めが支配的です。
 民進党・山井国対委員長:「トランプリスクと言うか、あまりにもトランプべったりになりすぎる懸念も一方であるのではないかと思う」
 民進党は一定の評価はしつつも、日米が共同声明で「テロ対策での協力強化」などを合意したことによって、自衛隊がアメリカ軍の戦闘に巻き込まれる可能性が出てくるなどと問題視しています。さらに、今回の蜜月ぶりを受けて、トランプ大統領への批判が日本に及ぶリスクもあるとして、14日の集中審議で徹底追及する方針です。

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