総理夫人は公人？私人？…政府、明確な回答避ける[2017/03/07 17:01]

　大阪の学校法人「森友学園」の小学校の名誉校長就任を辞退した安倍総理大臣の妻・昭恵夫人について、政府は、公的な存在かを問われたことに対する答弁書を閣議決定しました。

　民進党の辻元清美議員が提出した質問主意書では「総理夫人は公的な存在か」などと質問しています。これに対して政府は、夫人の活動については「内閣総理大臣の公務の遂行を補助する」と答弁し、外国出張への同行や国内外の会議等への出席などを例に挙げました。また、「総理夫人」という官職や職名は存在せず、総理の公務を補助する以外の活動には公費は支出されていないと説明しています。さらに、専用の「公用車」も割り当てられていないと明らかにしました。ただ、総理夫人が「公人」か「私人」かについては明確な回答を避けています。さらに、「森友学園」での講演や名誉校長の件を政府として把握していたかどうかについては「特定の個人が行った私的な行為」だとして回答を避けました。