次の大統領は誰か、不透明な状況…日本政府に懸念[2017/03/10 11:48]

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領について、憲法裁判所は弾劾(だんがい)が妥当とする決定を言い渡しました。日本政府の反応について、総理官邸前から報告です。

 (政治部・小池直子記者報告)
 日本政府としては大統領の「弾劾」は織り込み済みでした。すでに関心は大統領選挙に誰が出馬するのかに移っています。
 岸田外務大臣:「新政権との間においても、様々な分野においても協力を進めていかなければならない」
 韓国との関係を巡っては、北朝鮮の核やミサイル問題によって連携の必要性は高まっています。韓国の世論調査で北朝鮮寄りの政権になるとの見方が出ていることについて、ある政府関係者は「日本にとって好ましいことではない」としてマイナスの影響を懸念しています。また、慰安婦像を巡っても、「最終的かつ不可逆的」とした日韓合意について「元に戻すと言っている候補が勝つと、どう付き合っていけば良いのか分からない」と戸惑いの声が上がっています。釜山の慰安婦像設置に抗議して一時帰国した駐韓大使を戻すことについて、ある外務省幹部は「より方程式が複雑になった」として不透明な状況が続くことになります。

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