稲田大臣“集中砲火” 「PKO日報」で新たな問題[2017/03/16 11:46]

 稲田防衛大臣は森友学園に関する国会答弁に問題があったとして、野党側から辞任要求を突き付けられるなど、連日、集中砲火を浴びています。また、これまで「破棄した」としていた南スーダンPKO(国連平和維持活動)の日報が実際には陸上自衛隊の内部で見つかり、自衛隊の幹部がこれを破棄するよう指示していたとされる問題が新たに浮上し、野党側は追及を強めています。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 稲田大臣は、「隠蔽ではないか」と野党に問われ、「徹底した調査を行う」と第三者も入れた特別防衛監察の指示を実施しました。
 稲田防衛大臣:「事実であるとするなら、防衛省自衛隊に対する国民の信頼を大きく損ないかねないもの。防衛省自衛隊に改めるべき隠蔽体質があれば、私の責任で改善していきたい」
 民進党・今井衆院議員:「防衛省がこの事実を隠してたんだと。それに基づいて大臣の答弁したとすれば、省として虚偽の答弁をしたということじゃないか。大臣、辞任しないとおかしいですよ」
 稲田防衛大臣:「事実であると明らかになれば、重要な問題。厳正に対処し、再発防止策を講ずる」
 また、籠池氏と1、2年前に会ったとされていることについて、稲田大臣は「お見えになったのかもしれないが、会った記憶はない」と従来の主張を繰り返しました。野党が一層、批判を強めるなか、政府関係者は「今は防戦一方だ」と語っていて、稲田大臣の正念場が続きます。

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