新たにわかった点は? 籠池氏“土地取引”で証言[2017/03/23 14:05]

 国有地の売却を巡って、森友学園の籠池理事長に対する証人喚問が行われました。
 
 (政治部・白川昌見記者報告)
 (Q.今回の証人喚問で、国有地の売却に関する政治家の関与など、新たに出てきたポイントはあったか?)
 偽証罪に問われる可能性もあるなかで、総理夫人である安倍昭恵さんから100万円の寄付をもらったと証言したことが最大のポイントです。そして、籠池氏はその際に「昭恵夫人に感謝の印として10万円をお菓子の袋に入れて手渡した」とも証言しています。また、籠池氏は昭恵夫人から口止めされるようなメールを受け取ったとも証言していることから、これらの事実関係が大きな焦点となります。さらに、籠池氏は土地取引を巡って「政治的関与があったと認識している」と証言しています。小学校の認可を巡っては、新たに自民党や日本維新の会の議員らに協力を依頼したことも明らかにしました。
 (Q.籠池氏からは様々な証言が飛び出したが、午前の喚問を終えた今の段階で、政府や与野党はどのように受け止めているか?)
 菅官房長官は記者会見を開き、寄付の件を全面否定しました。
 菅官房長官:「総理は自分で寄付をしていない。昭恵夫人、事務所等、3者を通じて寄付していない。昭恵夫人に確認を取ったところ、領収書等の記録もなく、昭恵夫人個人としても寄付は行っていない」
 そして、自民党と民進党の参議院の国対委員長が会談し、24日の参議院予算委員会に当時の関係者である財務省の迫田前理財局長と武内前近畿財務局長を参考人として招致することを決めました。籠池氏の発言が真実なのかどうなのか、さらなる関係者の招致を通じて検証されていくことになります。

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