菅長官 沖縄県知事への損害賠償請求「あり得る」[2017/03/27 23:34]

 アメリカ軍普天間基地の辺野古移設に関連して、菅官房長官は、沖縄県の翁長知事が埋め立て承認の撤回など、権限を乱用すれば損害賠償請求も辞さない考えを示しました。

 菅官房長官:「一般論ですけど、行政府の長が法令によって与えられた権限をその法令とは異なる目的で行使することは権限の乱用であり、違法であるというふうに思います。国としては損害賠償請求権の行使を含めて、法令に基づく所要の措置を講じていくことについては、ここはあり得る」
 翁長知事は沖縄県名護市辺野古沖への移設を巡り、「前の知事が行った埋め立て承認を撤回する」と発言しています。これに対し、菅長官は、翁長知事による承認の取消しを違法とした去年12月の最高裁判決や国と沖縄県との和解条項に基づいて、「粛々と工事を進めていきたい」と述べました。最高裁判決の後、工事を再開した政府が徹底抗戦を続ける翁長知事を牽制(けんせい)した形です。

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