「テロ等準備罪」で与党側 審議入り早々から苦境[2017/04/07 11:50]

 「テロ等準備罪」を巡って、今月中の衆議院通過を目指して組んだ与党側の審議日程に早くもずれが生じています。与党側は審議入り早々から苦境に立たされています。

 (政治部・神田翔平記者報告)
 自民党の竹下国対委員長はこの後、野党各党を回って法務委員会を再開するようおわび行脚をすることにしています。おわび行脚は「テロ等準備罪」の審議入りを前に、民法改正案の扱いを巡って6日、与野党の主張がぶつかり、自民党の理事が机をたたいて退席したことが原因です。与党側としては本来、7日の法務委員会で民法改正案を採決し、11日から「テロ等準備罪」の実質審議入りを目指していましたが、厳しい情勢です。この背景には自民党の国会対策を巡って、竹下国対委員長と前の国対委員長だった佐藤議運委員長との意見のすれ違いがあります。ある自民党幹部は「法務委員会の運営を巡って、自民党国対を飛び越して佐藤議運委員長が口を出してくる」などと不満を漏らしています。自民党国対と佐藤議運委員長との溝は見た目以上に深く、今後の国会運営への影響は避けられそうにありません。

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