日本政府は米原子力空母と海自の共同訓練を検討[2017/04/12 17:08]

 アメリカ軍の原子力空母が朝鮮半島沖に近付くなか、12日にトランプ大統領と習近平国家主席の電話会談が行われました。日本政府の対応はどうなっているのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 政府はアメリカの原子力空母と海上自衛隊の共同訓練を検討するなど、万が一に向けて準備を整えています。具体的な調整は11日から始まっていて、空母「カール・ビンソン」などと海上自衛隊の護衛艦数隻との間で、通信訓練やヘリコプターの発着訓練を検討しています。さらに、潜水艦を探知するなどの訓練を行う可能性もあるということです。ただ、アメリカ軍の艦艇を自衛隊が他国の攻撃から守る「米艦防護」の訓練は行わない方針です。また、安倍総理大臣は「(朝鮮半島巡る)緊張感が高まっている」として、北朝鮮にいる拉致被害者らの救出について言及しました。
 安倍総理大臣:「様々な事態が起きた際には、拉致被害者の救出について米国側の協力を要請しているところでごさいます」
 こうした準備を着々と進めている政府ですが、政府高官の一人は「まだ一触即発という事態ではない」と語っています。政府としては、まずは中国が北朝鮮に対して本気で圧力を掛けることを期待しています。その一方で、様々な準備を進めることで日米同盟の「抑止力」を国際的にアピールしたい考えです。

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