“共謀罪”本格審議スタートも 議論はかみ合わず…[2017/04/19 11:53]

 国会ではいわゆる“共謀罪”、「テロ等準備罪」を新設する法案の審議が本格的に始まりました。

 (政治部・井上敦記者報告)
 委員会は安倍総理大臣も出席して始まりましたが、冒頭から議論がかみ合わない状況です。
 民進党・山尾衆院議員:「今回のものは、そもそも犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない。これが全然、違うと(総理は)おっしゃった。でも、一変したら対象になるとおっしゃっている。どちらが正しいんですか」
 安倍総理大臣:「最初からそうでなければ捜査の対象にならないという考え方そのものが大きな間違いであり、『基本的に変わったかどうか』ということにおいて、私は『そもそも』という表現を使わせて頂いた次第でございます」
 また、答弁者を巡っても与野党が対立しています。野党側は答弁が不安視されている金田法務大臣を狙い撃ちにしたい考えで、官僚の出席には反対しています。しかし、与党側は「実務に関わることは刑事局長が答弁するのが適当」だとして出席をさせたため、野党側が反発を強めています。肝心の法案の具体的な中身については議論が深まっていない状況ですが、与党側は連休明けの来月10日にも法案の委員会採決を目指しています。

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