「東北でよかった」“失言”今村復興大臣が正式辞任[2017/04/26 11:45]

 東日本大震災の被害を巡り、「東北でよかった」などの失言をした今村復興大臣は26日午前、正式に辞任しました。「一強・安倍政権」への影響は計り知れません。去年の内閣改造以降、閣僚の辞任は初めてで、この間、岩手県の豪雨災害の視察でおんぶされた務台元内閣府政務官や女性問題が発覚した中川前経済産業政務官が相次いで辞任するなど、安倍政権の緩みに歯止めが掛かりません。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 今回の問題は、中川氏の辞任騒動を受けて安倍総理大臣が与党に対して「緊張感を持って取り組む」と謝罪した直後の出来事で、引き締めが利かない深刻な事態となっています。
 安倍総理大臣:「内閣総理大臣として、改めて被災地の皆様に深くおわびを申し上げたいと思います。また、任命責任はもとより、内閣総理大臣たる私にあります」
 安倍総理が今村大臣の不適切な発言について一報を受けたのは25日夕方、二階派のパーティーに出掛ける直前のことでした。即座に菅官房長官と対応を協議して「これは乗り越えられない」と事実上の「更迭」を決断しました。その後、パーティーであいさつの冒頭に安倍総理自らが謝罪したのは、すでに更迭で腹を固めていたからです。1次政権の苦い教訓から、早期決着を図ることで政権へのダメージを最小限に抑えたい考えです。しかし、安倍政権の復興に対する姿勢そのものや安倍総理の任命責任が厳しく問われることになります。

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