「かばう余地ない」大臣辞任で国会審議全面ストップ[2017/04/26 11:48]

 東日本大震災の被害を巡り、「東北で良かった」などの失言をした今村復興大臣は26日午前、正式に辞任しました。今村大臣の辞任を受けて、国会では朝からほぼ全面的に審議がストップするなど、国会運営にも大きな影響が出ています。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 今回はさすがに与党のなかからも「かばう余地がない」ということで、失言に対する怒り、そして、嘆きの声しか聞こえてきません。自民党の竹下国対委員長は朝から、野党各党を回っておわび行脚を続けています。
 自民党・竹下国対委員長:「我々、与党の一員として国会の運営にも迷惑を掛けていることも含め、おわびに回らせて頂いています。まずはおわびを…色々、本当にご迷惑お掛けしました」
 26日、参議院では福島復興再生特措法が採決の予定でしたが、失言を受けて延期されました。また、衆議院では、与党が審議を急ぐ「テロ等準備罪」の法案も予定されていた6時間の審議が中止されました。与党は今村大臣の辞任をもって幕引きを図りたいところですが、野党は一致して今村大臣の議員辞職を求めたうえで、安倍総理大臣の任命責任も追及していくことを決めました。都議会議員選挙を控えて今の国会日程に余裕がないなかですが、相次ぐ不祥事に自民党の執行部も頭を抱えています。

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