わずか一夜の大臣交代劇 国会審議に大きな影響[2017/04/26 17:57]

 被災地の心を逆なでした今村復興大臣が26日に辞任しました。今回の復興大臣の辞任、交代劇で国会審議にも大きな影響が出ています。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 25日、今村大臣の失言があった直後に政府高官を取材しましたが、今までに見たこともないくらいの怒りに震えていました。その原因には国会審議への影響があります。このタイミングでの大臣の辞任、交代は、政府・与党が成立を急ぐ「テロ等準備罪」創設を含む組織犯罪処罰法の改正案の審議が遅れることになるからです。26日に予定されていた6時間の質疑も中止となりました。このほか、衆参すべての委員会がストップする事態となりました。野党は、安倍総理大臣に国会での説明を求めていて、連休明けの来月8日に衆議院の予算委員会を開くことで26日午後に与党と合意しました。これを受けて、国会は27日午後にも正常化します。政府・与党としては、会期延長は何としても避けたいというのが本音です。というのも、今の国会は6月に会期末を迎え、その直後にいわゆる「小池新党」との対決も予想される都議選を控えているからです。与党内には審議の遅れを取り戻すため、ゴールデンウィークを使う案も浮上していて、国会日程を巡り、与野と野党の駆け引きが続きそうです。

こちらも読まれています