“共謀罪”法案が審議再開 18日の衆院通過目指す[2017/05/12 11:46]

 委員長の解任決議案が出された影響で止まっていた、いわゆる“共謀罪”法案の審議が再開しました。与党と日本維新の会は11日、法案の修正で合意したばかりですが、国会の会期末が来月18日に迫っていて、その後ろには東京都議選が控えていることから会期延長は難しい状況です。このため、与党は18日の衆議院通過を目指して審議を急ぎます。

 (政治部・神田翔平記者報告)
 民進党は一般の人が警察の調査対象になることがあり得るのか追及しましたが、金田法務大臣は相変わらず答弁を刑事局長に任せきりでした。
 民進党・山尾衆院議員:「“嫌疑の嫌疑”段階における検討調査の手段として、警察が尾行するのは合法的にあり得るか」
 金田法務大臣:「非常に技術的な側面がある。刑事局長からお答えをさせて頂きたい」
 民進党・山尾衆院議員:「ご存じでないのかどうか、その点、お伺いする」
 金田法務大臣:「正確を期するため、刑事局長に答弁をさせて頂きたいと思う」
 会期延長が難しいなか、参議院の与党側は「とにかく早く参議院に送ってほしい」と求めていて、与党としては18日の衆議院通過を目指しています。これに対して、野党は金田大臣の不信任案を出すことも検討しています。衆議院の通過を翌週まで引き延ばすことで会期内の成立を阻止したい考えです。審議日程の大幅なずれや都議選への影響も考えて、与党内からは都議選後の7月までの大幅な会期延長の必要性を求める声も出始めています。

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