前川前次官の招致拒否 民進「調査チームで話聞く」[2017/05/25 11:48]

 「加計学園」の獣医学部新設問題を巡って民進党は25日午前、前川前文部科学次官を国会に参考人招致するよう求めましたが、与党は拒否しました。

 (政治部・延増惇記者報告)
 民進党は「総理の意向」などと書かれた文書は存在するとして攻勢を強めています。
 民進党・斉藤参院議員:「やましいことがないのであれば、国民の疑念を晴らすためにも本人を呼んで事情を聴いて、事の真相を明らかにすべきだ」
 松野文部科学大臣:「委員会の運営に関して行政から意見を申し上げることは差し控えたい」
 民進党は、加計学園の問題を巡る一連の文書について「怪文書といって無視できるような代物ではない」と強調しました。与党側が拒否した前川前次官の国会への参考人招致が実現しなければ、民進党は「加計学園疑惑調査チーム」のヒアリングに呼んで話を聞きたいとしています。終盤国会で、与党はいわゆる“共謀罪”法案の成立に全力を挙げる構えですが、野党は加計学園の問題を追及することで安倍政権にダメージを与えたい考えです。ある民進党幹部は「官邸も相当、焦っているんじゃないか」と強気です。加計学園の問題を巡って野党の追及が一層、強くなるなかで、政府が納得のいく説明ができるかが焦点となりそうです。

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