「証人喚問を」野党が攻勢 強気の政府は改めて否定[2017/05/25 18:47]

 加計学園を巡る文書について前川喜平前事務次官(62)が会見し、「確実に存在していた」と明言しました。前川前次官の会見を受けて、政府・与党、それに野党の反応です。国会記者会館から報告です。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 まず政府側ですが、菅官房長官は、文書が出所不明だと改めて強調しました。
 菅官房長官:「出所不明で信憑性(しんぴょうせい)も定かでない文書である。それに全く変わりはありません。文科省として、大臣のもとで調査をした。その結果、確認できなかったから『ない』ということ」
 官邸関係者は、「ないものをどうやってないと証明するのか」と強気の姿勢を崩していません。ただ、政権から距離を置く自民党議員からは、「霞が関が安倍政権に対してマグマのように不満をためているということだ」という声も上がっています。
 一方で、野党側は攻勢を強めています。
 民進党・山井国対委員長:「前川前事務次官は、真実を勇気をもって語っておられると感じた。政府が一体となって真実を隠蔽していることが明確になったのではないか」
 共産党・穀田国対委員長:「真相究明が国会の責務であると。前事務次官は証人喚問に応ずると述べている。国会として証人喚問を行うべきだと考える」
 安倍総理大臣は25日から外遊のため不在です。野党側は、総理が帰ってきてから来週以降、国会での集中審議や証人喚問を行いたい考えですが、与党側は拒否しています。この問題をてこに政権にダメージを与えたい野党側と、幕引きを図りたい政府・与党との駆け引きが激しくなっています。

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