安倍総理 当選当初に加計学園から報酬も 参院議論[2017/05/30 11:47]

 いわゆる“共謀罪”法案を巡って、30日から参議院で実質審議がスタートしました。今国会中の成立を図りたい政府・与党に対し、野党側は「加計学園」の問題も含めて追及して廃案を求めています。

 (政治部・井上敦記者報告)
 野党側が加計学園の問題で「総理の意向で行政がゆがめられた」と追及したのに対し、安倍総理大臣は改めて反論しました。
 民進党・小川参議院議員:「岩盤規制うんぬんではない。岩盤にドリルで穴を開ける。穴を開けた下で、総理のお友達が手を広げるのを待ってるんじゃ、健全な政治とは言えない」
 安倍総理大臣:「私の知り合いだからといって、私が頼むといったことは一度もない。そのことは明確に何回も申し上げている」
 また、審議のなかで、安倍総理が初当選したころの数年間、加計学園から年14万円の報酬を受け取っていたことが明らかになりましたが、安倍総理は「はるか昔のことであり、恣意(しい)的な議論だ」と反論しました。また、30日の閣議後の記者会見では、特区を担当する山本大臣が獣医学部の問題は民主党政権時代から検討されていたと説明する資料をわざわざ配布しました。政府・与党側としては、加計学園問題の追及を何とかかわしながら、国会会期末の来月18日までに法案成立にこぎつけたい考えです。

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