“前川発言”めぐり批判 野党「全面審議拒否」も[2017/05/30 17:08]

 30日も国会では、安倍総理大臣への「加計学園」を巡る問題の追及が続きました。30日の国会でのやり取りは、野党はどう受け止めているのでしょうか。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 30日の質疑でも安倍総理は終始、「違法なことは何もない」の一点張りでした。この事態を受けて、野党側は「だったら正々堂々と証人喚問をやって白黒はっきりつけるべきだ」と息巻いています。30日、新たに官邸の和泉補佐官が前川前次官に対して、総理になり代わって圧力を掛けていたのではないかという疑惑が浮上したこともあり、野党側は、与党が前川前次官の証人喚問に応じないのは「不都合な事実を隠している」と猛烈に批判しています。ただ、与党側は、今のところ証人喚問に応じる姿勢は全く見せていません。野党側からは「このままでは国会を閉じられて幕引きになってしまう」という焦りの声も聞かれているような状況です。
 そこでポイントとなってくるのが世論です。ある民進党幹部は「いかに世論を喚起できるかだ」と語っていて、政権への批判的な世論を高めたうえで、このまま与党が証人喚問に応じなければ、「国会の全面審議拒否」も検討しています。会期末が迫るなか、野党としては何とか証人喚問を実現させたうえで、政権にダメージを与えて“共謀罪”の成立断念にも追い込んでいきたい戦略です。

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