「退位」特例法案採決へ 菅長官「先例になり得る」[2017/06/01 11:45]

 天皇陛下の退位を実現する特例法案が衆議院の議院運営委員会で正副議長出席のもと、審議入りしました。

 (政治部・柊知一郎記者報告)
 討論中のやじもなく、質問というよりは特例法案についての「確認」が静かに行われました。菅官房長官は、この法案は「天皇陛下の退位を実現するものではあるが、将来の先例になり得る」との認識を示しました。また、「円滑な退位が遅滞なく実施されるように最善を尽くす」と話しました。一方で、「安定的な皇位継承」や「女性宮家」の創設も議論されています。
 菅官房長官:「女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に関わる問題については、皇族方のご年齢からしても先延ばしできない重要な課題と認識している」
 ただ、菅長官は「国民のコンセンサスを得るために慎重な手続きが必要だ」と指摘しています。特例法案の付帯決議案は、女性宮家の創設等を検討するとの文言は盛り込まれましたが、「法施行後、速やかに」とするのにとどめ、国会への報告時期について明確化は避けています。特例法案は1日午後に委員会で採決が行われ、可決される見通しです。2日の本会議でも可決されて衆議院を通過し、今の国会で成立する見通しです。

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