一転再調査、総理が決断 終盤国会はどうなる?[2017/06/09 11:46]

 加計学園の獣医学部新設を巡る問題で、松野博一文部科学大臣が「総理のご意向」と書かれた文書などについて、再調査する方針を明らかにしました。安倍政権がこれまで強く否定していた再調査を行うと方針転換した背景に何があったのでしょうか。総理官邸前から報告です。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 8日夜、安倍総理大臣や政権幹部が対応を協議し、最終的には総理が再調査を決断しました。文部科学省の前川前事務次官の発言や現役の文科省の職員からの告発が相次いでいる状況では、再調査しなければ国民の理解が得られないという判断に至りました。ただ、政府高官は「資料が実在したとしても、その紙自体が正しいかどうかはその次の話だ」と述べています。こうしたなか、与党内ではいわゆる“共謀罪”法案の成立を確実にするため、18日までの国会の会期を10日程度、延長することを検討しています。与党内からは「延長してでも丁寧に審議している姿勢を示すべきだ」という声が出ています。一方、野党は国会運営が強引だとして、来週にも金田法務大臣の問責決議案と内閣不信任決議案を提出する構えです。野党側は「文科省の調査は形だけのものになる」とみていて、廃案を目指す“共謀罪”法案とセットで追及していく方針です。

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