“共謀罪”きょう午後に採決か 野党が徹底抗戦[2017/06/13 11:46]

 国会会期もいよいよ残り6日。テロ等準備罪、いわゆる“共謀罪”について、現在、参議院の法務委員会では与野党が合意している参考人の質疑が行われています。13日午後には政府に対する質疑が行われる予定ですが、この質疑中に与党が採決の姿勢を見せる可能性があるため、野党側が午後の質疑が始まる前に金田法務大臣の問責決議案を出すかどうかが焦点です。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 与党は野党の対応を見極めながら、13日に採決をするか最終的に判断する方針です。午後に自民党と民進党の国対委員長会談が行われます。採決をしないことを確約してほしいという野党に対して、与党は拒否を続けています。与党としては、採決の構えをちらつかせながら、野党に金田大臣の問責決議案や内閣不信任決議案などの「抵抗」カードを早く切らせたい考えです。加計学園の問題を抱える与党としては、できるだけ小さな延長幅で野党の追及を避けて逃げ切りを図る算段です。都議選を前にダメージを最小限に抑えたい考えです。これに対して野党も徹底抗戦の構えです。ある野党幹部は「こっちが早まってカードを切るとなくなってしまう」と指摘していて、一番効果的なタイミングを模索しています。さらに野党4党は、加計学園を巡る文書の再調査の結果の速やかな公表を求めています。そのうえで、安倍総理大臣が出席する予算委員会や、文部科学省の前川前次官の国会への招致を求めるなど都議選を前に攻勢を強めたい考えです。会期末を前に採決を巡る与野党の神経戦は激しさを増しています。

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