野党が大臣問責2連発 “共謀罪”攻防の行方は?[2017/06/13 16:59]

 いわゆる“共謀罪”法案を巡る攻防がヤマ場を迎えています。13日午後、民進党と共産党が金田法務大臣の問責決議案を提出。審議が中断となりました。国会最終盤の14日以降の見通しはどうなるのでしょうか。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 午後3時半ごろ、問責決議案が提出されました。国会内ではザワザワとしましたが、今は表面上、落ち着きを取り戻しているというところです。金田法務大臣に加えて、ちょっと驚いたんですが、民進党は山本規制改革担当大臣にも問責決議案を提出しました。これにより、与野党の対決姿勢は決定的となりました。特に山本大臣への問責決議案は、野党は加計学園問題も国会終盤でクローズアップさせたい考えです。野党に残されたカードは主に内閣不信任案ということになりますが、衆議院参議院で過半数を占める与党に否決されるのは確実で、与党としては18日の会期末までに「テロ等準備罪」法案、刑法改正案ともに成立にもっていくことも可能です。与党の頭にあるのは来週、告示される東京都議会選挙です。都議選に向けて、早く国会を閉じた方がダメージが少ないのか、会期の延長を覚悟で丁寧に審議に応じる姿勢を見せた方がダメージが少ないのか、小池都知事の出方も踏まえて、政府・与党の判断が問われます。

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